気になる糖尿異常
腎疾患について

今月は 腎疾患 についてです。
検尿異常を指摘されて、悩んだことはありませんか?検診等で指摘される尿潜血・尿蛋白のほとんどは無症候性蛋白尿、無症候性血尿で治療の必要はありません。しかし、今まで正常だった方が 初めて検尿で異常を指摘されたときは、要注意です。きちんと検査を受けましょう。

● 検査結果の見方

尿蛋白:糸球体と呼ばれる腎臓のフィルターの膜が傷害され、血液中の蛋白がもれ出ることによって起こります。激しい運動をした後や学童期、思春期に腎臓疾患がないのに出ることもあります。また腎のう胞や腎結石、腎腫瘍等の腎疾患で出ることもあります。

尿潜血:蛋白同様腎の糸球体の障害で出現します。無症候性の血尿と呼ばれる、腎疾患がないのに尿潜血が出現することがあります。

尿糖:血糖が180mg以上になると尿に糖が出るようになるといわれています。糖に対する抵抗力が弱っていると考えられ、きちんと検査を受けましょう。まれにですが遺伝的に血糖が140mgくらいでも尿に糖が出る人がいます。

血清クレアチニン:筋肉の量・脱水等によって増加します。正常値は男性1.3mg・女性1.1mgですが、この値を超えてもすぐに異常とはいえません。

自覚症状
足がはれて腎臓が悪いのではないかと心配されて受診する方がいます。特に60歳以上になると多くなります。これは足の筋肉が無くなること、運動しないこと、老化現象で皮下の組織がゆるくなるために水分が溜まりやすくなるためです。下肢の筋肉が収縮すると静脈を圧迫し血液の心臓への還流を促します。70歳以上では急激に筋肉が失われるため、血液の還流が悪くなります。

● 予防するためには

50〜60代から運動することですが、70歳以上の方はただ歩くだけではなかなか改善しません。リハビリや筋力トレーニングが必要です。また足を下げっぱなしにしないで時々横になって足を少しあげるのも効果的です。

● 緊急に検査が必要な腎疾患

急性腎炎:風邪などの後に足の浮腫み、高血圧、蛋白尿が急に出現した時は要注意です。急速に進行し数ヶ月で腎不全に陥ることもあります。
肉眼的血尿を伴う時:肉眼で血液が混じっているとわかる尿が出る時は、腎臓や尿管・膀胱などの腫瘍の可能性があります。腹部エコーや膀胱鏡などによる検査が必要です。
最後に、検尿で初めて異常を指摘された時、検査結果が悪化したとき、血尿や腰痛・下腹部痛などの自覚症状を伴うときには検査が必要です。一度は主治医に相談しましょう。