ただいま旬の食物

 今月の旬は オクラ です。
 診療所にもほとんど毎日並びますが、ほぼ1日で完売となる人気者です。

● 遠い国からやってきた…
 オクラは熱帯から温帯にかけて育つアオイ科の植物で原産はアフリカ東北部と言われています。日本には明治時代に渡来してきたとか。アフリカやインド・アメリカではごく日常的に食されています。日本では一年生ですが熱帯では多年生で高さ六メートルほどにもなるのだそうです。花も淡い黄色が涼しげで、ハイビスカスのような大きい花を咲かせます。ちなみにハーブのローゼルも同じ仲間です。花が咲いた後の種を莢ごと収穫するのですが、ちょっと見逃すとあっというまに大きくなりすぎてしまいます。種を乾燥させて炒り、コーヒーの代用に利用されていたこともあったそうです。ちなみにオクラという名前は英語、フランス語ではガンボ、日本語名はオカレンコン・青納豆ともいうそうです。オカレンコンはなるほど…ですよね。方言ではネリといいますが、由来はわかりませんでした。もしかしたらこれもどこかの国での呼び名かもしれません。

● ネバネバ効果

 オクラはあのネバネバが特徴。沖縄には同じようにぬめりのある野菜が多くあります。エンサイ、ツルムラサキ、カンダバー、アマメ、ハンダマなど…ほとんどがアフリカや東南アジアから伝わってきたものです。どれも身体にいいものばかり。ぬめりの成分はムチンやペクチンといって食物繊維の仲間で便秘を防いだり、血糖が急上昇するのを防いでくれたりもします。多少成分の違いはありますが、ぬめりのあるものは身体にいいことがほとんどです。オクラにはその他ビタミンB群やCも含まれるので夏バテ予防に最適です。旬の時期である今は、毎日でも食べてほしい野菜といえそうです。

● ネバネバをいかして調理
 オクラは切れば切るほど切り口からぬめりが出てくるので、ぬめりを出したい時には細かく刻むようにします。またぬめりは水に溶けでてくる性質があるので下茹ですると更にぬめりは増します。スープなどの仕上げに加えてとろみをつけるのもいいですね。
 その他にツナと炒めて塩こしょうで味付けしたり、納豆や豆腐と和えたり、色々な食べ方ができます。

● 素材をより良く
 塩をまぶしてまな板の上でゴロゴロ転がしてすり込むようにすると色よく仕上がります。生でももちろん食べられますが、豊富なカロチンを効率よく吸収するには加熱するのがお勧めです。歯ごたえよく、またビタミンCを壊さないためにもさっとゆでたり炒めたりしましょう。

● オクラとうなぎの卵炒め
〈材料〉うなぎの蒲焼・オクラ・卵・しょうゆ・みりん・油
@ オクラは塩をまぶしてまな板の上で転がした後さっとゆで斜め切りにする。うなぎの蒲焼は一口大に、卵は溶きほぐしておく。
A フライパンに油を熱しオクラを炒め、程よい固さになったらうなぎ・卵を加え、しょうゆ・みりんで好みに味付けしてさっと炒め合わせる。
★夏バテにもってこいのメニュー。うなぎはとても高カロリーです。野菜と合わせることでバランスもよくなり、脂肪の摂りすぎを防げます。

● オクラととろろ昆布のお吸い物
〈材料〉オクラ・梅干し・とろろ昆布・かつお節
@ 鍋に湯を沸かし、かつお節を入れてだしをとる
A 梅干しは種を取り、細かく刻む。オクラは小口切りにする。
B おわんに梅干し・オクラ・とろろ昆布を好みの量だけ入れ、だしをはる。好みでしょうゆを少々加える。
★具を入れたおわんにだしをはるだけの簡単お吸い物です。あと1品というときに。