食品の安全性と医食同源

 今月は、健康的生活の基礎となる食品の安全性と医食同源について、お話致します。

● 私たちの食文化は後退している
 20〜21世紀で、科学は大きく進歩した。小宇宙と呼ばれる私たちの体についても、驚くべき事実が次々と明らかになってきた。ところで、私たちの活動・生活人生は日々の「食べる行動」に大きく依存しています。しかし科学の進歩にも関わらず、私たちの食文化は大きく後退しているのではないだろうか。

● レトルト食品の隆盛
 調理され冷凍された食品でも、ビタミン等は壊れて時間と共に栄養価は低下していく。また油成分は空気に触れると酸化され体に有害な物質に変化していく。食品は冷蔵庫に入れておいても安心はできない。

● 菓子・ジュース等の氾濫
 私たちの周りは食物であふれている。今の子供たちの体格は昔に比し大きくなっていて、一日あたりの摂取カロリーが増えている為だと考えられる。一方で骨折や捻挫など怪我をしやすくなっていて、体の成長に骨格の強さがついていけないためと思われる。その一因としてお菓子、ジュース類の摂取過剰と食事バランスの悪さがあると思われる。 
● 大量生産するための弊害
 私たちは安いものを喜ぶ風潮がある。しかし、安く生産するためには、大量生産する必要があり、それが家禽への抗生剤投与、成長ホルモンの投与する環境を作ってしまう。その結果多剤耐性細菌が発生し新たな食中毒を作り出している。野菜は大量生産・連作の為に化学肥料を使い、農薬を散布する必要が出てくる。不自然な大量生産を改善し、今帰仁村のように小・中規模生産で、家禽(鳥)を育て、野菜を栽培生産する必要がある。そのためには、農家が安心して生産できる必要があり、そのためにはある程度の価格が必要なのであ
る。これまでの安ければ良いと言う考えを、私たち消費者は捨てなければならない。

● 食品そのものの栄養 価の低下
 厚生労働省の報告によると、野菜の栄養価は一九六十年に比しビタミンの含有量が減っているのが多い。化学肥料の使用、匂いや味の薄い消費者好みの野菜への品種改良、旬の時期ではない野菜などに原因があると指摘されている。昔の様に有機農法で栽培した旬の野菜は、香り・味が違う・また栄養価も高いと言われている

● 最後に
 遺伝子組み替え食品や大食品企業による不正食品の流通問題と、私たちは毎日自分が食べる食品の安全性を考える必要がある。お年寄りの話に耳を傾け、もう一度医食同源の生活を基に、長寿の里今帰仁を再発見し作っていかなければならない。