栄養勉強会

今月のテーマは「腸内環境を整えよう」です。

● 腸は身体の根っこ
 腸は栄養を身体に取り入れるところです。ちょうど植物の根にあたります。植物は根がきれいにはらなければ成長もよくないですよね。人間も同じで、腸がきれいでなければ吸収・排泄がうまくいかなくなり健康にも支障をきたします。
あなたの腸はきれいですか?この質問に「はい」と自信を持って答えられる方は何人いるでしょう。本当にきれいな腸を保つことは意外に難しいのです。

● きれいな腸って?
きれいな腸かどうかは、便で判断することが出来ます。
◆ 形…バナナ状
◆ 色…明るい黄褐色
◆ 固さ…固くもなく柔らかすぎない
◆ 匂い…あまり臭くない
◆ 量…二〇〇g位
一度、皆さんも観察してみて下さい。食事の内容で一時的に変わることはありますが大体右のような便であればよいでしょう。しかし、いつも黒っぽい便であったり、量が少なかったり、臭いが強い場合はあまりきれいな腸とは言えません。

● 吸収・排泄以外の働き
 一番、大事なのは腸が免疫を左右すること、老化に関係していることです。
腸管免疫はなんと身体全体の免疫の三分の一を担っています。したがって腸の状態が悪いと風をひきやすかったり、病気に感染しやすくなります。また、老化も早く進みます。腸の老化イコール全身の老化とも言えるのです。長寿で有名な長野県棡原という地域のお年よりの便を調べたところ、長生きしている方は腸の状態がとてもよかったそうです。
 また、腸と肝臓も関係が深いと言えます。肝臓は身体に害のあるものを解毒するところ。腸の状態が悪いと有害な物質をスムーズに排泄できずに体内に残ってしまうため、肝臓はそれを無害化するために多くの負担がかかってしまうのです。「そういえば、診察の時、石川先生は必ず『便秘してないねー?』と聞くよ」とある方がおっしゃっていました。

● 菌で決まる腸の健康
 腸の状態がよいか悪いかは腸にいる細菌の割合によって決まります。善玉菌が多いと免疫も高まり、有害物質の排泄もうまくいきます。悪玉菌が多いとタンパク質と接触すると発ガン物質を作ったり、臭いの素、アンモニアを作ったりしてしまいます。

● 善玉菌をふやそう!
善玉菌を増やすには善玉菌にえさをあげなくてはいけません。えさをたくさんあげて住みやすい環境を作るのです。また悪玉菌にはあまりえさをあげてはいけません。悪玉菌のえさは脂肪とタンパク質です。善玉菌のえさはオリゴ糖や食物繊維。勉強会ではオリゴ糖についても種類・性質・利用上の注意点など少し詳しく勉強しました。
 今回もお腹によい食品を使って五品のメニューを作り、試食しました。夏は瓜類が中心で食事量も少なくなりやすいのでセンイが不足しがちです。夏でも食べやすいメニューなので皆さんもぜひお試しくださいね。

● 本日のレシピ 〔牛乳とごぼうのスープ〕
《材料》 ごぼう1本・玉葱半個・じゃがいも小1個・バター大さじ1・牛乳1.5カップ塩・こしょう・あれば昆布茶・飾りとしてネギ・オクラなど青み少々

@ ごぼうは外側をたわしでよくこすって洗う。薄めの輪切りにし、水にさらしておく。玉葱は薄切りか角切りにする。
A 鍋にバターを熱し、玉葱・ごぼうを炒める。玉葱に火が通ったらじゃがいもも加えてさらに炒める。
B バターが全体になじんだら水を加え、ごぼうが軟らかくなるまで煮る。
C Bをミキサーに移し、牛乳を少しずつ加えながらなめらかになるまで攪拌する。
D もう一度鍋に戻して火にかけ、塩こしょうで味をととのえる。
E 夏は冷やして器に盛り、オクラやネギの小口切り少々を飾る。