今年の住民検診ではC型肝炎検査追加

 今年の住民検診では、C型肝炎の検査が行われます。そこで慢性C型肝炎について勉強しておきましょう。

● C型肝炎ウィルスは
 最近発見され、それまでは非A非B型肝炎と言われていたのが、多くはC型肝炎ウィルスが引き起こしていたことが分かりました。1990年代になって初めて、献血等でも検査が行われるようになりました。そのため、それ以前の血液製剤にはC型肝炎ウィルスが混じっていた可能性があります。出産時・外傷時に大量出血した方は、血液凝固製剤を使った可能性があり、確認が必要です。また今までHCV検査を受けたことの無い方は是非今回の検診で検査を受けてください。

● 自覚症状がない
 C型慢性肝炎は、感染しても体がだるい程度で症状が軽い為、ほとんどの人が気づきません。感染から十五年前後の潜伏期間がありますが、その間は時々GOT,GPTが軽度上昇する程度で自覚症状は全くありません。毎年検診を受けていても、HCVキャリアーであることに気づかないことが多いのです。感染後約十五年たってから、慢性肝炎として発症します。GOT,GPTが上昇し、体がだるい・疲れやすい・食欲が無いなどの症状が出現します。

 日本全国では1.5%のキャリアー(C型肝炎の潜伏期の人)がいると言われています。沖縄全体では0.9%前後ですが、今帰仁村は多く平成八年の検診では、約2.5%の人がHCV抗体陽性でした。輸血・注射針の再利用、鍼灸等が感染源と考えられています。今回の血液凝固製剤によるC型肝炎感染も感染ルートの一つです。ただし母親から子供へ家庭内で家族に感染することはないと考えられています。

● 検査の結果
 HCV陽性といわれたら自覚症状が無くても、放置しないできちんと検査を受けましょう。肝臓は沈黙の臓器といわれ、肝機能が低下しないと自覚症状がでないのです。HCVキャリアーの方はすぐに治療する必要はありませんが、定期的な検査を必ず受けてください。GOT,GPTも上昇している方は、慢性肝炎を発病している可能性が高いので、きちんと治療を受けてください。

● 治療法は

 慢性肝炎ではインターフェロン投与が行われています。今までは完治(ウィルス消失)率は、15〜20%程度でしたが、最近は新しいインターフェロンが出ていて、完治率も上昇してきている様です。
 肝硬変では肝庇護剤の投与を行い、進行しないようにします。

● 最後に

 C型肝炎検査については対象者のみとなっておりますので、各字の検診日に担当係へご確認下さい。対象該当者なら、その場で検査が受けられます。
 病気は早期発見・早期治療が何よりですので、住民検診はかならず受けるようにしましょう。