よみがえれ軟骨 骨についての知識


 今月は、変形性関節症・関節炎・捻挫・骨折についてです。
変形性関節症とは加齢と共に関節軟骨が磨耗し、骨と骨の間の軟骨のクッションが薄くなり、運動時に関節痛がおこるのです。


● 生活習慣が最も大切
 肥満は関節に強い過重負荷をかけ関節辺縁の骨の変形を引き起こし、軟骨の磨耗を高めてしまう。体重は標準体重を守り、適度の運動を行い関節運動を補助する筋肉を強くすることも変形関節症の発症を予防するのに効果的です。

● 食事との関係
食物の中には関節炎・関節痛を増悪させるものがある。まずナス科の植物(なす・トマト・ジャガイモ・ピーマン・唐辛子)は、ソラニンを含み関節炎を増悪させる。これらの食物を一〜二週間完全に除去した食事を試してみるとよい。

● ビタミンについて
 ビタミンEは活性酸素を抑え、また炎症を増悪させるプロスタグランディンを抑える作用がある。
またプロテオグリカンという軟骨を作る蛋白質の蓄積を促進すると言われている。ビタミンCは骨や軟骨のコラーゲンの合成に必要で、変形性関節症や骨折の人は一日に2〜3gを摂取した方が良い。

● グルコサミンで軟骨がよみがえる
 血管形成が軟骨の破壊を早めるが、サメの軟骨は血管形成を抑え軟骨の破壊を止めたり、また軟骨の炎症を抑え関節痛を緩和する。硫酸グルコサミンはプロテオグリカンから軟骨が作られるときに、結合ブロックとして働いている。(今帰仁村立診療所で販売しているグルコサミンコンドは硫酸グルコサミンとサメの軟骨コンドロイチンを含んでいる)。グルコサミンコンドを食事の三十分前に2〜4錠、一日2〜3回服用すると三週間では効果があるようです。

● ビタミン・ミネラルは
 ナイアシン(B3)も関節炎を改善するといわれている。一日1000mg〜2000mg飲む必要があり、肝臓疾患のある人は減量する必要がある。
硫黄は必須ミネラルであり特に軟骨に多い。関節炎やリュウマチに温泉治療が勧められるが、温泉の硫黄成分が入浴時に皮膚から吸収され効果があるためである。最近は入浴剤に温泉の粉末として売られており、そのような入浴剤を利用しても良い。

● 弱くなった子供たちの体
 中・高校生で捻挫や骨折が多くなっている。体格が大きくなり発育速度が速くなったにもかかわらず、軟骨や骨の発達が十分でないため、無理な体勢時や疲労時に体を支える強い組織が作れていないためであろう。新鮮な野菜・海産物等から十分なビタミンやミネラルを摂取することと、レトルト食品やインスタント食品・スナック菓子をあまり取らないようにすることが必要です。