記憶力を高める!


春はボーッとしがちで、物忘れの多い季節です。又新学期が始まり、意欲的に勉強に取り組み成果 をあげるためにも記憶力を高める必要があります。
そこで今月は、物忘れ・記憶力についてお話しましょう。


● 栄養素として
 脳はブドウ糖だけをエネルギーとして利用する。血糖が低下すると、神経細胞が死んだり働きが悪くなる。
 記憶に強く関係する海馬と呼ばれる脳の神経細胞は糖の低下に非常に弱いといわれている。夕食で摂取し余った糖は肝臓に蓄えられるが、夜の間に全部使われてしまう。

● 糖の摂取で脳は活性化される

 朝起きた時に、体の中ですぐに利用できる糖は無くなっている。朝食を摂らないと糖が不足し、脳の活動・特に記憶に関する海馬の活動は鈍いままである。どんなに勉強しても頭に入らないし、無駄 な努力になってしまう。長寿者の聞き取りでは糖分を良く取っている方が多かった。脳の機能低下を起こさせない(ボケや痴呆を予防する)為には低血糖を予防することが重要と考えられる。昔、眼が覚めた時に「ミー チュヤー」をもらったが、経験的に起床時に糖をあげることが脳の働きを高めると分かっていたのだろう。

● 重要な働きをするビタミンB群
 ビタミンB群(B1,B2,B6,B12)は情報を交換する神経線維の維持や神経細胞の活動に重要な役割を果 たしており、これらが欠乏すると記憶力が低下し物忘れが悪化したり、計算力が低下したり、イライラ・痺れなどの神経症状をひきおこす。食事量 の減少・胃腸の機能低下・野菜の摂取不足等から高齢者はビタミン不足になりやすく、注意が必要である。

● 神経細胞をつくる脂肪成分

電気刺激を伝えたり神経伝達物質を使って情報を伝え合うのに、細胞膜が柔軟で流動性に富んでいないと情報伝達がうまくいかないと言われている。神経細胞の膜の主成分としてEPA・D
DHA
(魚の油)、フォスファチジルセリン(豆類)、等を十分摂る必要がある。

● 老化の素・フリーラジカル
フリーラジカル
は、ブドウ糖を分解する過程や加工食品の過酸化脂質(空気や光に長時間さらされた油料理、スナック菓子、インスタント食品)等で生じ、加齢とともに増加する。フリーラジカルが脂質や蛋白質を変性させ老人班と呼ばれる変性物質を蓄積させ神経細胞死を増やしたり神経機能を低下させる。
フリーラジカルを減らすにはビタミンCビタミンEβカロチンに富んだ食品をとる必要がある。

● その他には
高血圧・動脈硬化・喫煙
は脳の血流を減少させ、神経細胞の働きを低下させるのできちんと管理する必要がある。飲酒・ストレスは記憶力を低下させる。アルミニウムも脳の神経細胞の変性壊死を引き起こし物忘れを助長します。 

● 最後に記憶力を高めるには
頻度
(繰り返すこと)強度(見る・聞く・書く)継続(もっとも大切)の3つの要素が非常に重要です。学問に王道無しです。毎日の努力が一番大切です。