ただいま旬の食物
● 新鮮野菜が豊富
 たくさんの新鮮な野菜が毎日診療所の入り口に並んでいるのを見ると、ついたくさん買ってしまい、なかなか食べきれず頭を悩ます毎日です。とはいえせっかくの新鮮な野菜は、新鮮なうちに食べたいもの。炒める・煮る・ゆでる・それでも残ったら冷凍して、栄養が失われないようにしたいですね。

今月の旬は、トマト です。
本土ではトマトは代表的な夏野菜ですが、沖縄では冬の今が旬です。「トマトが赤くなれば、医者が青くなる」と言われるように、とても栄養価が高いのですがどんな栄養があるのでしょうか。

● その栄養価をチェックすると
カロチン・ビタミンC・カリウムが多いのが特徴です。生で食べられるということは、ビタミンCを壊すことなく摂れるということです。そしてトマトの本当の底力は赤い色にあります。今までとり上げた野菜もそうですが、野菜の色にはすごい力があるのです。紫や黒のアントシアニン、緑のクロロフィル、そして赤や黄色のカロチン。トマトの赤色はカロチンの一種、リコピンといいます。

● B-カロチンよりすごい!
 カロチンはがん予防に効果的といいますが、リコピンはその効果がとても強いのです。体内では老化を早めたり、ガンを作ったりする活性酸素というものが常に発生しているのですが、リコピンはその発生を防いでくれるのです。これを抗酸化作用といいますが、ビタミンEやCも同じ働きをします。しかしリコピンの抗酸化能力はβ―カロチンの二倍、ビタミンEの百倍もあるといわれます。
 この力が免疫を高めたりガンや老化を防いでくれるのです。

● 原種に近いトマト

 もともとトマトの原種はアンデス地方で産まれ、南米を中心に広がっていったようです。しかし各地方へ伝わる間にかなりの品種改良が行われ、今私たちが口にするトマトは原種からはかけ離れたものなのです。中でも原種に近いのは、ミニトマトです。さすがに原種に近いだけあってこぼれ種でも育つほど丈夫ですよね。そして栄養価も他の品種よりも高いのです。種類による栄養価の違いもありますが、育ち方にもかなり左右されます。やはり太陽をさんさんと浴びてしっかりと熟してから収穫されたものと季節はずれにハウス内で栽培されたものとでは大きく違います。栄養価もさることながらなにより味が違うはずです。

● 旬のトマトが手に入ったら
 まずは生で食べ、食べきれなければ皮を湯剥きして玉葱やハーブなどと一緒に煮詰めてトマトソースにしましょう。
 ハーブはバジルやオレガノが一般的です。
 冷凍もできてミートソースやピザトーストなど応用がきき、とても便利ですよ。また意外とコンソメや中華風のスープにも合います。身体が冷えがちな人には、生よりも加熱するほうがよいでしょう。


おすすめメニュー


● トマトの海苔和え

【材料】 トマト:1個 味付け海苔:2枚 醤油・わさび
@ トマトは大きめの角切りにする
A 味付け海苔は手でちぎっておく。
B トマトとのりを合わせ、しょうゆ(好みでわさび)で和える。
* たまにはこんな食べ方も、いかがですか?