本とお散歩

 今月のお勧め本は、著者・川畠成道氏の『 僕は涙の出ない目で泣いた』 の紹介です。


 この本は、読者に「頑張ろう」と思わせてくれるような温かな内容です。
 川畠成道氏は、現在ヴァイオリニストですが、八才の頃アメリカ旅行中に体調を崩し風邪薬を飲んだのが原因で、視覚障害がでてしまいました。その彼が『どう生きたか』のお話です。
 父がヴァイオリンの教師をしていた事もあり、十歳の頃から習い始めますが、ヴァイオリニストを将来の職業にするには、ギリギリの年齢だったそうです。
目は厚いすりガラスを通して見ている状態の中での練習は厳しく、更にハンディを背負いながら日々休むことなく続けて行く姿勢に心うたれます。また彼は、進路についても考え悩み「今、自分にできる精一杯の事」として、決断はヴァイオリニストにたどりつきます。
 著者の物事に対する考え方・とらえ方・受けとめる力・感じる力など学ぶ所がたくさんあり、彼の向上心・前向きな生き方に感動しました。

  比嘉ひろみ


*川畠さんは、先月沖縄初リサイタルをはじめ、県立沖縄盲学校でのミニコンサートを
通して、自らの音楽の世界を披露した。
その音色は魂の響きとして、人々の心に響きわたり、勇気と感動を与えてくれた。