講演会

 東京老人研究所副所長・鈴木隆雄先生が3月22日に、保健予防センターで老人の健康づくりについて講演を行った。鈴木先生は、長年にわたり長寿の研究をしており、今帰仁村でも数回調査を行っている。

● 沖縄(今帰仁)の長寿の要因として
1.温暖な気候
2. 調和性のある、穏やかな社会環境
3.テーゲー主義による心のバランス(物事をくよくよ考えこまないこと)
4. 低塩・適正コレステロールのため、血管の老化が遅い

● 長生きの秘訣として
1.歩行速度:一秒間に1メートル以上の速さで歩くこと
2. 転倒しないこと
3. 社会参加:地域社会へのボランティア活動をすること

の3点を挙げた。 75歳を超えると急速に足腰が弱るため、70歳以上は足腰を鍛えることが重要である。 特に秒速一メートル以上歩けることが、精神的・肉体的健康を保ち生活機能を低下させないため重要である。

● 転倒予防が最大の課題

  高齢者では、転倒・骨折入院が生活機能を悪化させ寝たきりや死の要因となるため、転倒予防に力を入れて取組む必要性を力説した。
  高齢者のフラフラ感を訴える人の中には、四肢・腰の筋力が低下したり平衡感覚が落ちている人が多く、転倒を予防するには歩行速度を維持しながら歩くことや平衡感覚を保つため太極拳を取り入れる事を勧めた。
  太極拳は、アメリカの研究で転倒予防に大きな効果があるとされている。

● 社会参加も重要なポイント  高齢者の健康維持に、重要な項目として社会参加を指摘した。家族・隣人のためはもちろん、地域社会へのボランティアこそが精神を老化させない大きな薬であるという。 高齢者の持つ潜在的なパワーにも触れ、老人が活動するなら年間・約五千億円の経済効果 があるだろうと述べた。(今帰仁では、老人の作る有機・無農薬野菜が大きな経済効果 を生み出すと私は信じている)

● 元気で長生き十ヶ条
1.アルブミンが高い
2.血清コレステロールが適正
3.足が丈夫
4.主観的健康度が高い
5.知識の記憶が良い
6.太り方は中くらい
7.タバコは吸わない
8.お酒はほどほど
9.血圧適正
10.社会参加が活発
  このように数々の調査データーから更なる長寿地域をめざす参考となり、また本村の今後の課題をも考えさせられる充実した講演会であった。