気管支嘆息

 二月は、だいぶ冷え込みましたので、体調をくずした人も多かったのではないでしょうか?
 そこで今月は、季節の変わり目には注意信号の気管支喘息についてお話ししましょう。

● 治療方法の変遷
  喘息患者では、抗原の刺激により活性化された好酸球によって、気道の上皮細胞が破壊され、炎症細胞が浸潤し気道の反応 性が更新する為、ちょっとした刺激でも気道が痙攣し発作が起こるのです。さらに、長期間発作を繰返していると気管支壁が肥厚し不可逆性の変化(気管支が狭くなり、発作が起こりやすくなる)が起こるといわれており、 そのため気管支喘息でも早期発見・早期治療が大切です。

● 発作時の応急処置
  毎年、六千人近くが喘息で死亡しています。軽症・中等症の患者でも発作を起こしたときに、適切な処置を取らなければ喘息死は起こりえるのです。重症の発作は、季節の変わり目(三〜四月)と(十〜十一月)に多いようです。応急処置として、喘息の患者は呼気が(息を吐く事)十分できないため、患者の呼吸に合わせて胸郭を押して息を吐くのを助けてあげると呼吸が楽になります。

● 治療の変化
 
喘息の治療は、気道粘膜の炎症を鎮め、過敏状態を改善する事にあります。そのためステロイドの吸入薬が第一選択となります。 ステロイドの吸入は、前身投与に比べ副作用が少なく、小児でも成長に与える影響は少ないと考えられています。

● 薬は自分に合ったものを
  ステロイド剤以外にも最近は、効果的な新薬がたくさん出ています。どの薬が良いのかは個人差があるため一概には言えませんので、自分に良く効く薬を主治医と相談してください。

● 喘息様気管支炎

  小児では気道が細く、気管支炎等でも喘鳴が起こる事があります。 気管支炎が治れば、喘鳴も自然に消失するので心配は要りませんが、喘鳴がある間は気管支拡張剤・吸入などの処置が必要です。

● 咳喘息
  上気道炎
・気管支炎のあと、熱が下がっても咳が長期間続くことがあります。これは、炎症がきっかけとなり、気道粘膜に過敏状態がおこり、いままでは刺激にならなかった埃や寒冷刺激・排気ガスによって咳発作が誘発されると考えられています。咳が長期間(2週間以上)続くときには要注意です。

● 最後に
  喘息も慢性疾患の一つで発作の時だけ治療が必要なのではなく、気管支の炎症を抑え発作が出ないように予防する事が大切です。自分の病気を十分理解し、適切な治療を受けるよう心掛けましょう。