ウイルス性胃腸炎

 冬期には、ウィルス性胃腸炎が流行します。原因はロタウィルス・SRSV・カリシウィルス等です。
今帰仁村を含め沖縄でも、十一月下旬より感染性胃腸炎の流行がみられました。
そこで今回は、その感染性胃腸炎についてお話しします。


感染ルートは

 主として経口感染ですので、予防には手洗いが一番です。もちろん睡眠不足・暴飲暴食が続くと体力低下や免疫力低下を引き起こし感染しやすくなります。
 十分注意しましょう。


症状としては

 悪心・嘔吐・腹痛・水溶性下痢です。
 普通は体温が微熱程度なので、2〜3日で治癒します。しかし高熱を伴う場合や熱が4〜5日以上続く場合は、合併症や他の疾患が考えられますので要注意です。


緊急疾患との違い

 急性虫垂炎やイレウス等の緊急を要する疾患との鑑別は、排便の有無・便の性状・腹痛の起こり方(急性虫垂炎は最初みぞおちが痛くなり、その後に右下腹部に痛みが移動する)等が重要な情報となるため、気をつけて観察する必要があります。


治療法として

 下痢は、病原菌や腸管内に産生された有害物質を排出するための生理的な反応であり、下利便を排出することによって腹痛は軽減します。
 そのため治療は、腸管内の細菌叢を改善するための乳酸菌製剤の内服と脱水症状の対策・更に食事療法が治療の基本となります。


水分の摂り方

 塩分や糖分を補給できるスポーツ飲料等を少量ずつ温めて飲ませると良いでしょう。炭酸飲料は糖分の補給にはなるが、炭酸の刺激が強すぎて下痢を悪化させることがあります。


食事の摂り方

 弱った胃腸が元の状態に戻るには最低4〜5日はかかるため、完全に治癒しないうちにタンパク質や脂肪の多い食事を摂ると下痢を再発させることになります。
嘔吐がなければ水分の補給から始め、野菜スープ、症状が落ち着いてきたら炭水化物や糖質、タンパク質を含むものと段階をふまえて、徐々に元の食事に戻すようにしましょう。


最後に

 
年末年始は暴飲暴食になりがちで、今の時期の胃腸は大分疲れています。そのため普段は胃腸が丈夫な方でも、体調をくずしがちになるので、無理をさせぬように自分自身でいたわってあげましょう。