届いてますか? 住民検診の結果通 知

 
九月から十月に、住民検診を受けられた事と思います。そこで今月は結果 通知の見方についてお話しましょう。


●胸部X線

 喫煙歴X一日喫煙本数が700を超えると肺がんの発生率が高くなると考えられています。
 現在の間接撮影だけでは、十分といえません。年に一回CT検査を受けるか、肺癌関連腫瘍因子の血液検査を受けるようにしましょう。
  また胸痛・咳・痰などの症状がある場合には医療機関で受診しましょう。

●心電図

  心肥大・不整脈等で指摘された方で、めまい・動悸・たちくらみ等を伴うときは早めに精密検査が必要です。

●大腸癌
  便中のヒトヘモグロビンを検査する事により、消化管の出血の有無をみます。陽性のときには腸の炎症・大腸癌・痔などが考えられます。しかし大腸癌があっても、40〜50%くらいしか便ヒトヘモグロビンは、陽性になりません。そのため腹痛などの腹部症状があるときには、大腸の精密検査を受けたほうが良いでしょう。

●胃部X線
  バリウムによる影を見るため、擬陽性(正常なのに病気と診断してしまう)が多くなります。特に胃潰瘍瘢痕・十二指腸潰瘍瘢痕・胃切術後の人は、再検査となるので最初から胃カメラ検査を受けたほうがよいでしょう。

●血圧

  高血圧が続くと、動脈硬化等の血管病辺が進行していきます。ストレス・不規則な生活・塩分の過剰摂取等、いろいろな原因が関与します。高血圧を指摘されたら、原因の検索と治療が必要か定期的な検査を受けるようにしましょう。

●血糖
  血糖は70〜180前後で絶えず変動しています。缶ジュース・菓子を食べると成分の砂糖が急速に吸収されるため、一過性の高血糖になる事があります。
 糖尿病の有無を診るには、血糖の1〜2ヶ月の平均であるHbA1cを測定するのがいいでしょう。HbA1cが5、8〜6、5までの方は食事・運動などの生活習慣を変えるだけで改善される事もあるのできちんと指導を受けるようにし、HbA1cが6・5以上の方は早めに治療を受けるようにしましょう。

●脂質

  総コレステロールよりも、LDLコレステロール(悪玉)高値とHDLコレステロール(善玉 )低値に注意しましょう。高脂血症は、「サイレンと・キラー」とも呼ばれ動脈壁の粥種(潰瘍)を進行させ、心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。症状が無いからと放っておかずに、きちんと治療を受けましょう。 *血糖・脂質ともに食事の影響を受けます。空腹もしくは5時間以上食事抜きで採血しましょう。

●肝機能

  今帰仁村は特にC型慢性肝炎が多い地区です。GOT・GPT・ZTT等が軽度上昇しているので大丈夫と自己診断せず診察を受けましょう。γ−GTPは個人差があり、正常値が100前後の方がいます。心配せずに1度は、精密検査を受け確認しましょう。

●尿酸

  肉・魚あるいは、これらの加工食品を多く摂る方は増加します。高尿酸結晶は痛風の原因になるばかりでなく、動脈硬化や腎機能障害の原因になります。

●血液

  貧血は消化管出血・若い女性(生理による失血)・成長期でスポーツをしている中高生に多い疾患で、多くは鉄不足によっておきます。鉄はエネルギー産生の補酵素でもあるため、不足すると体がだるい・疲れやすい・集中力がないなどの症状もでてきます。

★最後に
  人間の体は青年期・壮年期・老年期で、体の働き・生理的機能が大きく変化します。一方私たちは、自分の体力・生理的機能が年々落ちてきたり、低下している事をなかなか理解できません。若いころ(自分の最盛期)と同じような無理ができると信じています。
  このように検診は、日頃の無理な生活習慣や、過食・不規則な生活や加齢による体の異常を自覚症状が無いうちに、指摘する事が目的です。ですから検診で異常が出たら早めに受診し原因を突き止め、生活習慣を体力に合わせて変えていく必要があります。『健康な生活を維持するには、自分自身で予防する事』が一番簡単なことなのです。