今帰仁城跡総合整備計画

 今帰仁城跡は、沖縄県の名城のひとつとして昭和30年には県指定名勝、37年には県指定建造物、そして昭和47年には国指定史跡の各文化財指定を受け、55年より「今帰仁城跡環境整備事業」が進められている。

 現在、今帰仁城跡保存修理事業により城郭石積工事や修復、郭内の発掘調査等が進められているが、今帰仁城跡及び周辺の発掘調査については、その根拠となる資料が極めて少ないこと等から、膨大な時間を要するとともに、専門的は知識を有する専門技術員が必要となっており、復元のための資料収集や人材の確保が大きな課題となっている。

 また、「今帰仁城跡基本構想基本計画」が策定され、本村の歴史・文化を集積する拠点施設として今帰仁村歴史文化センターが平成7年5月に会館した。
 今後これらの事業や計画を包含しつつ、本村のシンボル並びに本島北部地域の歴史・文化の拠点、学習・研究の場として、周辺集落の復元調査や、景観保全事業、集落整備事業と合わせ総合的な整備を推進していくものとする。

(今帰仁村勢要覧 平成10年度版より抜粋)